菫色の消息(含むUltraviolet)
世間も私もさくらさくらで浮き足だっていたのに、いま花が散って桜の余韻に浸っているかというと、さにあらず。スミレが日に日に、太く長く、遠くの記憶をともないながら、揺曳しています。サクラとスミレ、正直甲乙つけがたいけど、桜色とヴァイオレットでは迷わず即断できそうです。


   山路来てなにやらゆかしすみれ草

   骨拾ふ人にしたしき菫かな


上は芭蕉、下は蕪村。菫は日本古来から懐かしさ、郷愁に関連づけられているのでしょうか。それも時を越えた不可能性をともなった思慕(あるいは懐古)としてのなつかしさ。

小室詣は、花はスミレ。舞うのは花びらではなく蜜蜂でしたが、写真はことごとく失敗(なのでアップはできません)。それだけに記憶に強く残りました。


ついでにサビアン。これも久々。
「スミレで満たされた古代の陶器の椀(An ancient pottery bowl filled with violets.)」水瓶座27度

この度数はフラワーレメディそのものを思わせます。しかし日本人なら、古代と陶器の方に注目してほしい。まるで土の匂いが古代人の体臭のように身近に感じられます。スミレとスミレの香りは土に親しく接近しなければ味わうことができません。
 

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